Switchで最も売れたゲームは『あつ森』ではなく…? 意外な作品タイトルと売れ続ける理由
https://bunshun.jp/articles/-/43345
新型コロナウイルスの影響もあり、破竹の勢いで売れ続けるNintendo Switch。累計販売台数は7987万台を越え、任天堂のゲーム機としては歴代3位の売り上げを記録するほどの人気となった。さて、では「そのNintendo Switchでいま最も売れているゲームソフトは何か?」と聞かれたら、おそらく多くの人は、流行しており全世界で3118万本を販売した『あつまれ どうぶつの森』と答えるだろう。しかしそれは間違いで、正解は『マリオカート』シリーズ(通称『マリカー』)の最新作、3341万本を記録している『マリオカート8 デラックス』なのである(*1)。
このゲームは、約7年前にWii Uで発売された『マリオカート8』に各種要素を付け加え、2017年に改めてNintendo Switch向けにリリースした作品だ。だいぶ前の作品にも関わらず未だに売れ続けており、勢いのある『あつまれ どうぶつの森』に負けていない。なぜここまで『マリカー』は売れ続けるのだろうか?
もはや定番になったゲームの強さ
『マリカー』は、マリオやルイージ、そしてクッパといった馴染みあるキャラクターたちがカートやバイクでレースを繰り広げるゲームだ。単純にレースをするだけでなく、「アカこうら」を相手にぶつけてスリップさせたり、「ダッシュキノコ」で一気にスピードアップしたりと、アイテムでレース状況が大きく変わるのも特徴となっている。もはや、こういった説明が不要なくらい有名な作品といえるだろう。『マリカー』最新作である『マリオカート8 デラックス』も品質が高く、グラフィックも美しければ「反重力エリア」でマリオたちが壁や天井を走るなどの特徴がある。しかしながら本作だけが極端に何か目新しいものを持っているわけではなく、どちらかといえば安定したクオリティの作品といえよう。
『マリカー』はもはや“定番のゲーム”だ。任天堂のゲーム機を購入したのであれば、一緒に買っておけばきちんと楽しめるであろうという信頼を得た作品になっているのである。
『マリカー』新作発売時に起こるおもしろい現象信頼を勝ち取った
『マリカー』にはおもしろい現象が起こる。新作タイトルが出ると、なんと売り上げランキングに過去作が顔を出すこともあるのだ。もちろん新作と過去作では内容が異なるものの、あまりにも定番すぎて「とにかく『マリカー』を遊びたいが、新しいゲーム機がない・買えない人がいるために、過去の『マリカー』も売れる」といった現象が起こるのである。つまり、よほどの問題がなければ『マリカー』は売れる作品なのだ。多くの人が遊んだことがあり、カジュアルで親しみやすい。ここまで信頼されきっているゲームは、本当に数少ない貴重なものだ。しかし、それだけで最も売れたタイトルになるだろうか?本当に“誰でもプレイできる”作り
『マリオカート8 デラックス』で注目したいのが、コースアウトを自動で防いでくれる「ハンドルアシスト」と、操作しなくてもアクセルを踏んだ状態になる「オートアクセル」機能だ。このオプションを選択すると、ほとんど何もしなくてもレースができてしまうほど親切なのである。これさえあればゲーム慣れしていない人もレースを楽しめるようになるわけだが、「それはあくまで救済要素であって、売れる理由とは違うのでは?」と思うだろう。しかし、こと『マリカー』においてこのシステムは重要になってくる。
前述のように、『マリカー』は定番となっているタイトルだ。1992年にスーパーファミコンでシリーズ初代が発売されてからというものの、任天堂のゲーム機が出るたびに発売されている。ニンテンドーDSの『マリオカートDS』から一段と人気が高まり、さらにメジャーな作品となった。
定番となった理由は複数ある。多くの人が楽しみやすくわかりやすいルール、出現するアイテムによって順位が変化するためほどよく運が絡むシステム、そして互いに妨害しあうのにほのぼのとした絵面になる工夫などが挙げられるが、そのどれもが「気軽にみんなが楽しめるゲーム」になるための要素なわけだ。
より多くの人が遊べるようにするのであれば、極端な話「コントローラーを持って、カートを操作する」部分がネックになる。ゆえにWiiのころには直感的に操れるハンドル操作(コントローラーをハンドルのように持って操作するモード)が用意されたし、『マリオカート8 デラックス』に至ってはほとんど自動運転ができるようになった。ハンドルアシストとオートアクセルがあっても、プレイヤーは自分でアイテムを使う必要があるため、レースに参加している雰囲気がきちんと味わえるわけだ。このシステムのおかげでそれこそ未就学児でも楽しめる作品になり、「みんな」の範囲がさらに広がった。
つまり『マリカー』は定番になったからすごいのではなく、定番になったうえで「さらなる定番化の努力を続けている」ために売れ続けるのである。そのためNintendo Switchと一緒に購入されるほどの信頼を勝ち取っており、『あつまれ どうぶつの森』が発売されたあとでも販売本数で負けないわけだ。
「Wii Uが売れなかった」ことが意外な影響をもたらす
前述のように、Nintendo Switchで最も売れている『マリオカート8 デラックス』は、Wii Uで発売された『マリオカート8』を前身とした作品になっている。いわば要素を追加した移植作品であり完全新作ではないのだが、それがなぜここまで売れるのだろうか。ニンテンドーDS以降の『マリカー』は全世界で2000万本近く売れる作品になっているものの、Wii U『マリオカート8』の販売本数は845万本となっている。半分以下になって見劣りするが、実はこれでもWii Uで最も売れたゲームなのだ。
そう、そもそもWii U本体自体が全世界で1356万台しか売れていないため、伸び悩んでしまったのである。
つまり、「『マリオカート8』を遊びたいけれども、Wii Uを買わなかった」という潜在的なユーザーは非常に多く、それがNintendo Switchのヒットによってあぶりだされた。いわば、Wii Uが売れなかったことによって『マリオカート8 デラックス』がものすごく売れたのだと考えられる。このような“Wii Uで販売されたソフトをNintendo Switch向けにも展開する手法”はほかにも行われており、たとえば『New スーパーマリオブラザーズ U デラックス』や『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』が該当する。前者は982万本のヒットを記録しており、これから発売される後者もかなりの販売数を期待できるものと思われる。コンシューマー機そのもののクオリティ
もちろん、Nintendo Switch自体が優れているのも忘れてはならないだろう。通常のNintendo Switch本体を購入した場合、自動的にJoy-Con(コントローラー)がふたつ付属する。これさえあれば2人プレイが可能なので、『マリオカート8 デラックス』のように友人や家族と遊んで楽しめる作品と非常に相性がよい。「Wii Uは失敗したが、Nintendo Switchは成功した」と語られがちなものの、そのふたつはまったく分断されているわけでなく、ゲームソフトの面では地続きになっており、それゆえに成功している側面もあるのだ。自社でゲーム機を作り、かつ品質の高いゲームソフトも手掛けている任天堂ゆえの強みといえるだろう。
忘れてはならないスマホ版『マリカー』の存在
また、スマートフォン向けに展開されている『マリオカート ツアー』の存在も重要だ。本作は2019年9月に配信された作品で、スマホで気軽に『マリカー』の雰囲気を味わうことができる。とはいえ、『マリオカート ツアー』はスマートフォン向けかつ基本プレイ無料のタイトルなので、やはり家庭用ゲーム機で展開される『マリオカート8 デラックス』のような作品とはゲームの内容が異なってくる。ゲームはビジネスモデルでプレイヤーに遊ばせる内容が大きく変化し、同じ名前を冠していても実態はかなり異なるのだ。
任天堂プラットフォームの確立
『マリオカート8 デラックス』がレースゲームであるならば、『マリオカート ツアー』はむしろキャラクターやカートの育成を楽しむゲームというべきだろうか。ゆえに差別化できており、レースゲームを遊びたい人はNintendo Switchが欲しくなる仕組みになっている。また、『マリオカート ツアー』によって「ニンテンドーアカウント」の登録者数が急増したのもポイントだ。ニンテンドーアカウントは名前のとおり、任天堂関連の機器やサービスを利用する際に必要になるもので、2020年9月時点で2億アカウント以上も登録者数が存在する。『マリオカート ツアー』をプレイする際にはニンテンドーアカウントが必須のため、必然的に登録者数が増える。
このアカウントはNintendo Switchなどでも使えるため、任天堂関連サービスをスムーズに利用できる状況になるわけだ。このように、スマホ向けタイトルとの相乗効果もあったと考えられる。ゲームに限らず、カジュアルで多くの人が楽しめる作品というものは軽視されがちだ。しかしながら『マリカー』のような作品を見ていると、支持される作品の裏には相応の理由があるとわかる。ただ定番の地位であぐらをかいているのではなく、さらなる可能性を追求するからこそNintendo Switchのトップに君臨できるのだろう。
定番が簡単に作れるなら誰だって作りたいからな
どんなに売れるソフトでも十年超えて売り上げが落ちないシリーズはそうそうない
そこを越えるには初期ユーザーの次への世代交代が必要で、そこは惰性では買ってもらえない
大抵のシリーズはそこで脱落する
その世代の差を超える普遍性を構築したら定番になる
初めてやる女子供(他意はないそのまんまの意味)でも不貞腐れずに楽しめるからね
基本的に妥当なことが書いてある
個人的にはスマホ版マリカやSwitchジョイコンのことにも触れてるのはかなり好印象
スマホ版についてはゲハでも軽視されてることが多いから
俺はこの記事で
初めてnnidがマリオカートツアーが出たタイミングで激増したことを知ったわ
クラベとかと違ってこいつはあまりズレたこと書かない印象がある
任天堂の長年の努力でゲーム人口が増えてる証拠だね
メディアがアタリマエの事を書くこと自体が貴重だしなぁ
そもそもゲームしないひとは何故ゲームしないのだろうか?その研究と答え
この考えはwiiからずっとだな
それをガチで探求してるの
任天堂くらいしかいないからな
ほかは既にある市場に住み着いてるだけだもんな
自分でパイを広げてるのはすごい
アシスト機能付けたの正解
追加費用なしで一緒に遊ぶことができる
本当これ
これでマルチプレイがかなり捗るからな
Switchでパーティーゲーや対戦ゲーが売れてる大きな要因だと思うわ
8000円でもう一セットっていうのが絶妙
今年の年末年始はJoy-Con4つとパーティゲーで家族で旅行行くより安く思いっきり楽しめたわ
ジョイサウンド無料だったし
そんな地道な努力してもどうせ売上変わらないから努力やめようと思ってしまうパターンが多い
ボタン押さないと走れない!→ならオートアクセルにすればええやんけ
うまく曲がれない!楽しくない!→なら自動で曲がれますよ
とか
ハンドルアシストは画期的な機能だよな 思い付かないし普通実行さしようと思わない
売れてる数以上に「遊んだことある奴」多いんだよなこういうゲームはきっかけがあれば伸びる
アシスト機能があるからゴールはできるってのはわかるんだけど、上達するためのとっかかりみたいなものがもっとあってもいいと思う
そこにコミュニケーションの余地があるんじゃない
今時は最悪でもネット有るしな
アレのおかげで走りがうまいやつと下手なやつって分けられるのは俺はありがたいけどなアイテム抜きだと俺に勝てないって姪っ子に見せつけると尊敬の念がまじまじと感じられる
子供にゲームの上手さを見せるの楽しいよなw
俺の場合はぷよぷよだったけど
なるほどこれが「尊敬の眼差し」ってやつかと
なかなかいいこと言うねえ
マクドナルドは世界的なシェフが新メニューを考案するらしいけど、食材の確保とサプライチェーンを最優先に考えるんだよな
任天堂もゲームは芸術ではなくて商品と言ってるな
まず安定した品質や供給が出来るかどうかを優先する
Wiiの最初のマリオカートとかなんの爽快感もなくてクソだったよな。
メディアが当たり前のことを書くのが貴重とか言ってるけど、ネットの異常性を棚に上げて何偉そうなこと言ってるのとしか。。。
良い内容だがWiiUとswitchが地続きなのはソフトだけとしてるのが唯一間違いだ
WiiUは本体をリビングに置いておけばタブコンで家中何処でもゲームを持ち運べる構想と機構を打ち出した
サードがタブコンを3DS二画面以上の理解に至らなかったせいもあり、その機能の先進性が活用されることがあまりなかったのが悔やまれる。
switchはWiiUの「家中何処でも」を「どこでも」に進化させたもので、思想は地続きであり発展系なのだ
定番化の努力って何だかよーわからんな
ただマリカーがいつ誰と遊んでも結構楽しいのは確か
定番化させるのがどんなに難しいかはサードの定番だった過去ソフトを見れば分かる
任天堂ですら打率10割ではないから本当に難しいんだよな
ちゃんと遊んだ人が書いてるな
まさかTwitterの方で出てくるとは思わなかったなこれ
マリカだけじゃなく20年、30年、35年以上の定番タイトルが任天堂に多数あるのは凄いね
初代マリカはスーファミで一番売れたソフトらしいから潜在的に長続きするものはあったのかもしれんが、他のメーカーなら潰してしまった可能性もあるかも
サードでこのくらい長く続いてる人気ゲームもあまり思い付かない
DQ、FF、バイオくらい?
モンハンは長く続いて欲しいな
ゲハなんて逆張りマンの集まりやんけ
どっかの妖怪ゲームに聞かせてやりたいですね
でも空飛べるようになったり水の中走れるようになったり新しい部分もでてきてるよね
その定番を安易に真似しようとしてコケた他社ゲームが無数に有るからな
ドラクエとかもずっと同じような内容でずっと同じぐらい売れてるからな
本気でアクションにしろとか言うやべぇ層がネットにはいっぱいいるけど
これってゲーム専門誌がすべき考察じゃないの?
なんで週刊誌に取られちゃってるのさ
>定番化に最も必要な「ベースシステムは変えない」って部分を軽視してるメーカーが多過ぎる
逆にドラクエは国産RPGのパイオニア故にここで苦心してる
文春にまともな記事が載るとは意外
不倫やゴシップやパパラッチの印象しかない
付き合うまでの努力、付き合ってからの努力、後者ができるのがいい男。
釣った魚に餌をあげないスクエニさんにはわからない世界。
※11
でも基礎は変わってないでしょ
逆に言えば基礎が出来てるからそういうことができる
AAAのタイトルなんてほとんどが「美麗なグラで没入感が~」としか言われないしな
ヒット作の続編が同じレベル以上でヒットし続けてる商品って数えるほとんどしからね
マリカーはSwitchの常駐ソフトを義務化するレベル
定番化の努力って言葉は結構重いと思うな まさに言うは易し行うは難し
まあそこら辺は大企業故の地盤ありきってとこにもなるんで難しい問題だな
まあ、あつ森も20年定番化してるタイトルだけどな
20年定番化してるシリーズも任天堂以外でそんなにないだろ
マタマリオガーとか言ってる馬鹿者どもは任天堂が手持ちの定番ソフトをどれだけ重要視して、期待を裏切らない出来になるように作り込んで世に送り込んでるのかもう少し考えた方がいい。
安易に続編作っただけで何年も何作もシリーズが続くかっての。
せやな。
文春がゲームマスコミよりちゃんとした記事なの本当に草
ゲーム開発者はゲームのことを”作品”、遊ぶ人のことを”ユーザー”って呼ぶけど、任天堂だけはゲームのことを”商品”、遊ぶ人のことを”お客様”って呼ぶんだよな
この違いが根本の違いであり、プロ意識の差だと思う
任天堂は売れるものを開発する努力をしてる
定番のせいで他が売れない!ってぼやいてたのがちょっと前にいたな
いくらなんでも記事の転載長すぎ
引用の範疇超えてるよ
気をつけて
次はスマブラみたいに他ゲーコラボも積極的にやって欲しいわ
カービィ、ポケモン、スプラコースも走ってみたい
1.アイテム後ろ付けをボタン押しっぱかダブルクリックか選べると理想的
2.オートアクセルでもバックと完全停止できるようになると理想的(停止しないと打開アイテム厳選できない状況もあるため)アクセルとブレーキ同時押しでブレーキングドリフトをしながらXでバックミラー見るのがきついのでオートアクセル使いたいんだけどね...
3.レート制の問題。日本部屋でとくによく見られる光景で数万の高レートがレート千~5千くらいの初心者部屋で無双してレート稼ぎしている。スプラのようにウデマエ制度にするかレート戦は合流機能禁止にするなど対策が必要
マリカ8DXは売れているから次回作はこれらの問題点を直してほしい。本音を言えば今すぐにでもアプデしてほしいぐらいだけどね
どうぶつの森とマリカーそれぞれのゲームの性質考えると意外でも何でもない
露骨な釣りタイトル
※27
この違いは意外と大きいと思う
商品だとあくまで売れてナンボなんで自然とユーザーよりになりやすいんじゃないかな
個人的には企業である以上売れなきゃ次回作もへったくれもないわけで当然の事だと思うよ
プロとして作ってるのに自分の好きにやりましたなんてのは正直好きじゃないな
マリオカート8DX…あとどんだけ売れんの…(うれしい)
予想
2022=860万本 2023=580万本 2024=680万本(おそらくこのあたりで次世代機発表)2025=4万本(新作マリカーおそらく発売)+マリオカートWii=2万本マリオカート64=1万本
次作のマリオカートはWiisportsを超える勢いで売れてほしい(マイクラとかは無理、全てのゲーム機での売り上げで記録されてるもん)。
あ、自分の世界に入り込んでしまいました、すいません。